2024.11.05
こんにちは、大阪の阪急茨木市駅前のみやの矯正・小児歯科クリニックです。
今回は矯正治療がうまくいかない原因について説明します。
矯正治療がうまくいかない3大原因として以下の3つが挙げられます。
①歯磨き不良によるむし歯や歯周病のトラブル
②忙しくて来院できない
③骨格や歯並び、習癖の問題で治療の難易度が高く、装置の使用など協力性が得られない
矯正治療は、年単位で期間がかかります。また矯正器具が入っているため、歯ブラシの毛先があたりにくく、歯みがきが難しくなります。
矯正治療としては歯並びが改善したとしても、むし歯や歯周病が進行してしまってはお口の健康の実現が達成できません。
矯正中の歯磨きの状態が悪く歯肉が腫れている写真↓
矯正後歯の表面が初期むし歯で脱灰してしまっている写真↓
矯正治療は定期的な来院が必要となります。
インビザラインなど特殊なシステムにおいてはオンライン診療などを行っている歯科医院もあるようですが、基本的には月1回程度は来院が必要なことがほとんどです。
ワイヤー矯正で上下顎小臼歯抜歯を行うようなcaseでは、一般的には2年半かかります。これは月1回の調整をきちんと行い、30回調整を行うことを想定しています。この調整2か月に1回になってしまうと、単純計算で5年間かかってしまうだけでなく、治療目標も妥協的になってしまうことがあります。
矯正治療において、動かす量が少なかったり、骨格的な問題が少ない場合は、矯正治療は比較的スムーズに終わることが多いです。
反対に、骨格的な問題が大きい場合や、習癖が強い場合、埋伏歯がある場合などは治療の難易度が高くなり、治療期間もかかることが多いです。
埋伏歯の1例↓
また矯正治療は受動的に進んでいくものではなく、顎間ゴムやヘッドギアなどご自身にやっていただくことも多く、協力性の程度により治療期間が大きく変わってきます。また原因②と同様、妥協的な治療目標へ変更となることがあります。
基本的には「歯磨きをしっかり頑張る」ことが第一です。
当院では歯磨き練習や歯磨き指導を行い、セルフケアの技術の向上を図っています。
また矯正中のクリーニングやフッ素塗布も、矯正の調整と同じタイミングで行っており、できる限りむし歯や歯周病にならないよう注意をしています。
しかし、どうしても歯磨きが不十分となり矯正治療の妨げになるような場合は、矯正治療を中断せざるを得ない場合があります。
出来る限り患者さんの負担が少なくなるよう配慮はしておりますが、
月1回の来院が難しい場合や、習い事や塾、部活、保護者の方のお仕事などの方が優先順位が高く、矯正治療を行うために必要な来院が難しい場合は矯正治療を開始しない方が良いとお伝えしています。
矯正治療の難易度に関しては、事前にわかることが多いです。
治療方法に選択肢がある場合は、費用や期間だけでなく、患者さんの協力性の重要度の違いもお伝えするようにしています。
場合によってはできるだけ患者さんの協力性に依存しないインプラントアンカーの使用や、歯の動かし方の自由度が比較的高い外科矯正治療が適用となることもあります。
インプラントアンカーの1例
お子さんの生え変わりや歯並びのことなど、ご不安な点や、気になる点があれば一度ご相談ください。
茨木、その他北摂地域からもご来院いただいております。
みやの矯正・小児歯科クリニック
大阪府茨木市別院町4-15 別院町・掛谷第6ビル
みやの矯正・小児歯科クリニック(大阪・茨木)
院長宮野 純一Junichi Miyano