乳歯列期の受け口の矯正治療について

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乳歯列期の受け口の矯正治療について

こんにちは、大阪の阪急茨木市駅前のみやの矯正・小児歯科クリニックです。

乳歯列期の矯正治療についてよくある質問についてお答えします。

 

乳歯列期(0歳～6歳)に矯正治療を行うのは一般的なのでしょうか？

乳歯列期に矯正治療を開始することは一般的ではありません。ただ、乳歯列期の歯並びの異常をそのまま放っておくと将来的に骨格的な「ズレ」や「ゆがみ」を引き起こすような咬み合わせに関しては、乳歯列期から治療を開始します。

具体的には反対咬合（受け口）や交叉咬合（奥歯の左右のズレ）が治療の対象となります。早くても本人の協力性が得られる3 歳半前後ぐらいからになります。

 

 

乳歯列の受け口の治療にはどのような装置を使うのでしょうか？

受け口の原因も個人によってそれぞれ異なります。

下顎が骨格的に大きい場合(多くの場合遺伝的な影響を受けやすい)、上顎が小さい場合、歯の角度が悪く受け口でしか噛めない場合などによって装置の種類や期間も大きく異なるため、「受け口にはこの装置！」といったような万能薬は存在しません。

 

それはどうやって調べるの？

検査・資料採得を行います。

小さなお子様にとって一つのハードルとなってしまう検査が、側方頭部X線規格写真（セファログラム）検査と型取りの検査です。

側方頭部X線規格写真（セファログラム）検査を行い骨格的な状態を調べるのですが、レントゲン室に一人で入室すること、一定時間じっと動かないでいることが難しい場合も実際にはありますが、この検査なくして矯正治療を行うことはありえません。

次にハードルとなるのが、粘土でのお口全体の型取りです。特に受け口の方は嘔吐反射(おえっとなること)が強いことも多く、型取りの際にえづいてしまったり、場合によってはもどしてしまうこともありますが、この検査もセファロと同様に矯正治療前には必ず行います。年齢的には治療適応であってもこれらの検査ができない場合は、年齢が上がり協力性が得られるまで様子を見ることとなります。

 

具体的にはどんな噛み合わせ？

先述した通り、反対咬合（受け口）や交叉咬合（奥歯の左右のズレ）が治療の対象となりますが、受け口や奥歯のズレといってもみなさん同じ状態ではありません。一人一人原因も違えば治療方法や治療のタイミングも異なります。しっかりと検査を行い、診断することが大切です。検査や流れはこちらを参照してください.

専門的には「歯性反対咬合」「骨格性反対咬合」「臼歯部交叉咬合」「前臼歯部交叉咬合」「片側性反対咬合」と言います。

これらは矯正医でなくてもぱっとみただけで問題があることは容易にわかるため3歳児検診などでもチェックが付きやすい歯並びです。しかし具体的な問題点がどこにあるのかは矯正医でも検査しないとわかりません。ですので小さなお子様に対しても必ず検査・資料採得を行い、診断を行います。早ければ3歳半くらいになれば開始していきます。年齢的には治療適応であってもこれらの検査ができない場合は、年齢が上がり協力性が得られるまで様子を見ることとなります。

 

それぞれの歯並びの治療方法

治療方法の具体的な方法などはこちらを参照してください。

ホームページに記載している症例は一例であり、患者様の状態により治療方法や期間も大きく異なります。お子様が上記症例と似たような歯並びの場合は、矯正医へ相談されることお勧めいたします。

 

1例目：歯性反対咬合

 

2例目：骨格性反対咬合

 

3例目：臼歯部交叉咬合

 

4例目：前臼歯部交叉咬合

 

5例目：片側性反対咬合

 

他院ではマウスピースで治すと言われた

「他院で経過観察と言われた。」「他院でマウスピースで治すと言われた。」

検査を行い、矯正治療を専門とする先生が今は治療が必要がないもしくはマウスピースで治療が可能と判断されているようであれば問題ないと思います。一方で、検査もせず楽観的希望的観測で経過観察と言われているケースや、受け口＝プレオルソやムーシールド、パナシールドに代表される既製品のマウスピース矯正治療といった一辺倒な治療を勧められている場合には、当院では検査を行うことを推奨しています。基本的には受け口がこのようなマウスピースで改善するのは一部の症例のみであり、一時的に治っているような

 

歯科医院選びの重要性

矯正治療は長い年月のお付き合いとなります。トラブルや不信感が一度生まれてしまった状態でずっと治療を受け続けるのは大変だと思います。治療を受ける歯科医院を選ばれる際には費用や立地も大きな要因ではあると思いますが、治療方針や先生、スタッフとの相性も非常に大切だと思います。矯正治療を開始してしまう前に様々な観点で見られたうえで、歯科医院を選ばれるほうが良いでしょう。

 

最後に

上記の検査を受けているお子様に直面すると、かわいそうなことをされて・・と感じてしまう保護者様もいらっしゃるかもしれません。しかしこの検査をせず無責任に経過観察と判断することや、検査をせずに治療を行ってしまうことのほうが、大きな問題であると考えています。

当院では、矯正治療を行う前には、必ず資料採得を行い、一人一人の状態に合わせて治療方針を立案し、装置の選択を行います。

 

お子さんの歯の形や生え変わり、歯並びのことなど、ご不安な点や気になる点があれば一度ご相談ください。

茨木だけでなく、吹田や箕面、高槻からもご来院いただいております。

 

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