2024.11.05
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こんにちは、大阪の阪急茨木市駅前のみやの矯正・小児歯科クリニックです。
受け口は専門的には反対咬合といい、上顎よりも下顎の歯が前に出ている噛み合わせです。
受け口と一括りにされてしまうことが多いですが、受け口の成り立ちも様々あります。
具体的には、下顎が大きいため受け口になっているのか、逆に上顎が小さく引っ込んでいるため受け口になっているのか、もしくは歯の傾斜の問題で受け口になっているのかといった違いです。
骨格的な要因は遺伝的な影響を強く受けるため、両親もしくは祖父母と近しい骨格であることがあり、またそれは成長とともに顕在化していくこともあります。
体の成長はスキャモンの発育曲線があまりに有名です。
神経組織は5歳までに成人の80%の成長を遂げ、12歳までにほぼ100%まで達するといわれます。この時期はゴールデンエイジとも呼ばれ、神経の成長に非常に重要な期間とされています。一般型は身長や体重の成長を示し、思春期のいわゆる成長期という言葉とイメージが合致するように、10歳頃から高校生や大学生頃にかけて成人の能力へと成長します。
このように同じ体の中でも成長する時期や期間が大きく異なります。
脳に近い上顎骨は神経型に近い成長を、下顎骨は一般型に近い成長様式を示すため、一般的には上顎骨のほうがはやく成長が終了し、下顎骨のほうがゆっくりと長い期間成長していきます。
つまり、骨格的な要因で受け口になってしまっている場合、成長に伴う体の変化がさらに受け口を助長してしまう傾向にあります。
ゆえに乳歯列期に骨格的な問題のある反対咬合の矯正治療を開始した場合も、乳歯列期で治療が完了することは少なく、成長が残っている間は治療や経過観察が継続せざるを得ないことも珍しくありません。
もちろん患者様によってはそのようなほうが望ましいこともありますが、そうは言い切れません。
一般的には矯正治療においても幼少期から12歳ころまではゴールデンエイジともいえる時期で、成長を利用した治療が可能となり、将来的に起こる問題点を複雑化させずに済むこともあります。
「受け口はいつ頃・この装置で治療すべきである」という指標はなく、患者様それぞれによって大きく異なるため、患者様ごとに適切な診査・診断を行う必要があります。
お子さんの生え変わりや歯並びのことなど、ご不安な点や、気になる点があれば一度ご相談ください。
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みやの矯正・小児歯科クリニック
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院長宮野 純一Junichi Miyano